いや~、ドローン規制だの何など賑やかですが家の中で飛ばす分には何ら問題はありません。
なので、オススメは『家でやれ』です。
家の中で飛ばせる機体だとトイラジのマルチコプターが最適なのですが、いかんせんトイラジは気に食わない。何が気に食わないかって、そりゃもう送信機がちゃちなことです。そもそも数千円で買える機体に付属してる送信機にいったい何を期待すんのかつう話なんですけども。

だいたいトイラジの送信機、スティックの操作感が悪いのはまだしもトリムの調整がしにくいわ変なボタン配置だったりするわだけでなく物によってはトリムが変な位置についてたりしてたいへん困ります。

だったら手持ちの送信機を使えるトイラジを出してくれれば・・・とは誰しも思うことでしょう。でも、よく考えてみてください。そんな奇特な人がどれだけいるんでしょう。数千円の機体のために数万円も出して送信機を買うやつなんざいません。そんな機体を発売してもトイラジから入る、あるいはトイラジで満足できる層にヒットするわけがないんです。 

ですが普段から大型の機体を飛ばしているとか複数の機体を所有している人だと、すでに手持ちの送信機があるわけで外でも飛ばすけど家の中でも同じ送信機で飛ばしたいという要望はあるはずです。

というわけで一部のメーカーでは何とフタバ互換の機体を出してくれています。例えばXK。

http://www.xk-innovations.com/index.html

XKの機体、なぜかWLToysのにすごく『似ている』のですが、WLToysはフタバ互換じゃないので謎ですが、一説にはXK=WLToysという話もあるようでして、中国メーカーはよくわかりません。実際、パーツ類は互換ですが受信機+FCSはXKとWLToysでは物が異なるという話があったりなかったり。

XKの機体を日本国内で入手したい場合にはハイテックマルチプレックスが販売しています。

http://www.hitecrcd.co.jp/products/xk/index.html

XKの受信部はフタバ S-FHSS 互換なので、S-FHSSがしゃべれる送信機ならリンクして使えます。ただし、ヘリやマルチローターの場合、6CHは必要になることが多いので6CH以上の送信機が要ります。高橋が確認した範囲では6Kと10Jは使えました。

さて今回のメインのお話はXKのことではなくて、トイクラスのクワッド機を作ってしまおう作戦です。ちなみにXKはエキュを1機持ってますがこいつは可愛く、安定する良い機体です。6畳もあれば飛べます。

トイクワッドを作ろうと思い立ったきっかけは、よさげなフレームが売ってたからでして見つけたのはこれ

Quanum WISP 110 Micro Multirotor Frame

ね、よさそうでしょ。

このクラスの機体には他にもよさげなものはあって、例えばこれ 

Turnigy Micro-X Quad-Copter DSM2 Compatible with FTDI 

ホビキンのプリント基板式クワッドでMultiWii互換という室内にうってつけの機体なのですが、いかんせんDSM2互換受信機込み。わざわざSpektrumを買うのも何だしなぁという残念な機体です。

海外のこの手のトイクラスのクワッド機でBNF(Bind aNd Fly)はほとんどがSpektrum互換が多くて、FCS+受信機のユニットも多く売られています。なのでDSM2互換の送信機を持っている場合には選択肢としてはアリです。 

だがしかし私はフタバユーザー。書籍にはJRとか書いてあったのは気にしてはいけません。いつの間にかフタバを愛用しています。よく考えたら72MHzの時代もフタバ使ってたのでした。

フタバの送信機が使えて、なおかつトイクラスのクワッドを作ろうと思うとフタバ純正あるいは互換受信機とFCSが必要になってしまうわけですが、この場合、XKのユニットを入手してしまうという裏技もあるのですがそれはおいておいて、フタバでS-FHSSを使う場合の強い味方が、OrangeRX!何とこんな受信機もあるんです。

OrangeRx SF400S Futaba FHSS Compatible 4ch 2.4Ghz Receiver with FS and SBus

S-FHSS互換の4CH受信機なのですが、ポイントはS.BUS対応という点。これはよく知られている話なのかそうでないのかはわからないのですが、バス対応式の受信機の場合、受信機そのもののチャンネル数は関係なく送信機のチャンネル数に依存するだけなんです。受信機のチャンネル数というのは繋げるサーボの数の話であって、シリアルバスで出てくる信号上は送信機からの全チャンネル分が乗ってるわけなので"4CH"という点は気にする必要がありません。なのでこの受信機をS.BUSで使えば6CHでも10CHでも使えてしまうというわけです。実際、10Jと組み合わせて使用してみると10CH全部使えました。

これでゴールがかなり見えてきますね。次に探すべきはS.BUS対応のFCSです。ただし"ブラシ"モーター対応のもの。トイラジ系で小型の機体の場合にはブラシモーターがほとんどで、さっきのQuanumのフレームもフレームそのものがブラシモータ対応です。 さすがにこのサイズはブラシレスは厳しいことと、このサイズのESCがないのでブラシレスが選択できないのです。
ですが良い点もあります。このサイズ用のFCSは大抵がESC搭載のものになっているため部品点数を少なくできます。しかもお安い。

でまあ見つけたのがこれ。

F3 EVO BRUSHED Flight Controller for small FPV Drones

良いでしょこれ?どうもF3 Revo系の派生らしくSTM32ベースのボードでESC付。Cleanflightが使えるそうで、もちろんS.BUS対応。UARTポートが4つくらい付いているので何ならGPSも搭載できそうです。

これでフレーム、受信機、FSC+ESCが決まったので後は残りのパーツを集めて作るだけです。

あと必要なものですが
・モーター
・プロペラ
・バッテリー
・線材とか
程度です。これらは市販されているトイラジの補修パーツとかを流用してしまいましょう。

まずモーターは8.5mm径のものが適合します。このサイズのモーター、トイラジのクワッドでよく使われているものなので適当なものを探してきます。見つけてきたのがこれ。

Cahaya Hubsan H107C H107D 用 空撮り ラジコン RC ヘリコプター モーター 20×8.5mm CW 時計回り CCW 反時計回り 4個セット

 おなじみHubsan用のモーターですが、要するに直径が8.5mmのもので110mmクラスのトイラジ用を見つけてしまえばいいわけです。プロペラもこれに適合するようなものを探せばいいのですが、モーターのシャフト径が1mmなので、1mmシャフトに適当するプロペラで直径が45~50mm程度のものを探します。
よさげなのがこれ

ローターパック G026H

どちらもお安くて国内から調達できるので楽です。

ただし、モーターはちょっと注意してください。線の長さが結構ぎりぎりなので個体差によっては配線できないかもしれません。その場合には適当な線材で延長するなどして配線する必要があります。

バッテリーは1S 500mAh程度のものを用意してください。こちらも手持ちがない場合にはトイラジ用のものを買えば簡単です。充電器は、送信機を持ってる人ならリポ充電器くらい持ってるだろ!という前提ですが、もしも新規に買うのならこれまたトイラジ用が安価かもしれません。1S 500mAhクラスだとUSBから充電するタイプの充電器が使えるでしょう。